中国に伝わる生き物の蛟龍(こうりゅう)。。。
日本でいうところの、
『ミズチ』に近いものがありますが、
鬼太郎にも妖怪となって登場します!!
今回は、
そんな蛟龍に関して紹介していきます!!!
蛟龍(こうりゅう)とはどんな妖怪??
蛟龍(こうりゅう)は、
中国に伝わる『竜』または『竜の幼生』ともいわれています!!
中国では俗に、
『なにがしかの影響で実力が発揮できない英雄』のことをを『蛟竜』と呼んでいます!!
これを言いかえると、
『伏竜』『臥竜』などと同じく、
『雌伏して時機を狙う人』の比喩になります!!
蛟龍(こうりゅう)の伝承とは!?
中国には、
いろいろな伝承上の生物がいますが、、、
蛟龍についてもいろいろな説が語られています。。。
『荀子』では、
蛟龍とは単に『ウロコを持った竜』とされています!!
短編小説『述異記』では、
「水にいる水蛟(マムシの一種)は500年で蛟に、その蛟は1000年で龍に、龍は500年で角龍に、1000年で応竜になる」とあります!!
李時珍の『本草綱目』によれば、
その眉が交生しているため『蛟』という名がついたとされています!!
長さは一丈余、
つまり3メートルほどですが、、、
体には四肢があって足は平らな盾状、胸が赤くて背中に青い斑点があるとされます!!
尾先には瘤、
または肉環があるとされます!!
蛟龍(こうりゅう)が『ゲゲゲの鬼太郎』に登場!!強さや特徴を解説!!
『ゲゲゲの鬼太郎』に登場する蛟龍は、
まだ画像が白黒時代だったころの第1シーズンから登場していますが、、、
鬼太郎ではなぜか日本の妖怪となっていて、姿形も竜とはとても思えないような『デフォルメされた巨大な類人猿』のようなものでした。。。
一反木綿の言葉によると、
「70年間生きた蛇の卵が、地下において数百年間育った後で、天に昇り蛟龍になった」とされます!!
鬼太郎の作品中では、
たらこくちびるのような口の中に鋭い歯があり、
らんらんとして光る大きな目からは『蜃気楼を作る光線』を出します!!
『妖怪獣』で刑部狸にコントロールされて登場し、
最初は月の中にいたものの、人間がミサイル攻撃で月を破壊したために地上に現れました。。
すさまじい破壊力を持って日本を制圧し、鬼太郎も巨体によって踏み潰しましたが、
鬼太郎の『何でも溶かしてしまう』という胃液がかかったことで溶けて倒されましたね!!
劇場版では、
ぬらりひょんの部下のひとりとして登場し、
南方妖怪の船に向かう鬼太郎の筏に襲い掛かりました!!!
しかし、
一反木綿に目を塞がれて、
鬼太郎が使う『オカリナの剣』で頭を攻撃されて暴走し、
船にぶつかって共に消えています。。。
この蛟龍も、
鬼太郎に出てくる妖怪の中では、
かなりの強さを誇っていました。。。
鬼太郎の何倍もある身体なので、
いかにも強敵という感じですね!!
蜃気楼を作るということでいえば、
中国は明の時代の医師で本草学者である李時珍(り じちん)が書いた、
中国史上でもっとも内容が優れているとされる薬学書の『本草綱目(ほんぞうこうもく)』では、蛟の一種に『蜃』というものがいます!!
これは蛇状で竜のように角を持ち、
たてがみは赤く、腰から下の鱗は逆さに生えた逆鱗となっていて、
『燕子(ツバメあるいはカキツバタ)』を食べるとあります!!
この蜃が吐いた気が、
楼のように雨を生むことで『蜃楼(蜃気楼)』ができるという説があります!!
鬼太郎の蛟龍は、
ここに影響を受けているという見方もあるかもしれません。。。
また、
蛟龍は水を操る龍なのですが、
蛟龍の蛟が日本では『ミズチ』と呼ばれています!!
これは、
水の蛇なのでミズチという名前です!!
このためか、
タイムスリップした鬼太郎が鑑真を助けるという内容の『蓮華王国』では、
『蜃(みずち)』という名前で鬼太郎たちの敵として登場しています!!!
まとめ
今回は、
中国の伝説上の生物『蛟龍』に関して紹介しました!!
鬼太郎においては、
まるで違った形状になって登場していますね。。。
これはやはり、
水木先生のアレンジがなされているということでしょうか。。。
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