この記事では、探偵ナイトスクープ神回ランキングTOP15を紹介しています。
| ランキング | タイトル | 放送日 |
| 1位 | 亡き息子リョウスケの夢 | 2024年5月24日 |
| 2位 | 23年間会話のない夫婦 | 2013年5月10日 |
| 3位 | 謎の爆発卵 | 1993年12月24日 |
| 4位 | レイテ島からのハガキ | 2011年1月7日 |
| 5位 | 4歳児、岐阜へ | 2003年10月31日 |
| 6位 | 5歳児が自転車で伊勢へ | 2015年3月27日 |
| 7位 | 4年間 会話がない父と娘 | 2018年6月15日 |
| 8位 | 母の思い出のラーメン | 2018年9月7日 |
| 9位 | ニャーと鳴くカエル | 2016年9月2日 |
| 10位 | 6歳児のお寺修行 | 2015年11月20日 |
| 11位 | 人形を抱っこして歩き続けるおじさん | 2024年6月6日 |
| 12位 | 和田教授の「宿酔」 | 2014年3月7日 |
| 13位 | 巨大シジミ発見!? | 1995年4月21日 |
| 14位 | マネキンと結婚したい! | 1997年1月31日 |
| 15位 | ゾンビを待つ3姉弟 | 2008年3月7日 |
これから探偵ナイトスクープの過去回を視聴する人は、ぜひ、参考にしてください。
1位:亡き息子リョウスケの夢
「亡き息子リョウスケの夢」は、14歳で不慮の事故で亡くなった息子リョウスケさんを持つ母親・大上直美さんからの依頼が発端となった回です。
依頼者は当時52歳。「息子の夢だったラグビーを、自分が“リョウスケとして”体験したい」という願いを抱き、息子が目指していたラグビー名門校・東福岡高校のグラウンドで、部員として練習に参加させてほしいという挑戦を番組に託します。
番組スタッフが東福岡高校に許可を取り、直美さんは“部員153人目・リョウスケ”として、ユニフォームをまとい、パス練習・タックル・走力強化など厳しい練習に挑みます。
運動が得意でない彼女にとっては困難の連続でしたが、仲間と励ましあいながら前に進みます。
最終的には「楽しい」「もっとやりたい」という言葉とともに涙が溢れ、母と子、チームとの“つながり”が強く感じられる演出がなされました。
亡き息子リョウスケの夢の見どころ!
今週の #ナイトスクープ は…#間寛平 探偵
① 思い出の野球ボールを大捜索!#永見大吾 探偵
② タピオカが吸えない女#真栄田賢 探偵
③ 亡き息子リョウスケの夢「リョウスケの夢を叶える」
涙なしでは見られない母の愛…必見です。#探偵ナイトスクープ #ナイトスクープ pic.twitter.com/RifjSS3XEp— 探偵!ナイトスクープ【公式】 (@abc_knightscoop) June 27, 2024
この回の最大の見どころは「母親による異例の挑戦」と「感情の共鳴」です。
息子の夢を追体験しようとする母親の覚悟と純粋な思い、それを受け止めたラグビー部・探偵・制作スタッフらの温かさが重なり合う場面が、多くの視聴者の胸を打ちます。
特に、母親がタフな練習で息切れしながらも前に進む姿、仲間とボールを前に運ぶシーン、最後に母の目に涙がたまる瞬間には圧倒的な共感力があります。
「引くほど泣いた」「過去最高かもしれない神回」といった声も多く、SNS上でも「テレビの力を感じた」と反響を呼びました。
探偵ナイトスクープの息子のラグビー部に入部するお母さんの回、思い出し泣きしてしまう
— チミ (@miiiiintch) September 28, 2025
また、番組構成・編集も巧みで、回想映像・BGM・ナレーションの使い方が感情を丁寧に導き、視聴者が母親と共に歩むような体験をできるようになっている点も高評価。
再配信時にも多くの反響を呼び、ナイトスクープ屈指の“神回”として語り継がれています。
東福岡高校が全国高校ラグビー大会福岡県予選で優勝
探偵ナイトスクープで取り上げられた東福岡高校はその年、福岡県予選で優勝しています。
凄い感動しました。以前ナイトスクープでリョウスケ君という息子さんを亡くしたお母さんが、リョウスケ君が心底行きたかったが無念にも行けなかった東福岡高校の練習に挑むロケがありました。その東福岡が今年優勝しました。写真見て下さい。リョウスケ君がいます。東福岡高校に敬意と拍手を。涙が出た pic.twitter.com/uxsEJ2RYPD
— スリムクラブ真栄田 (@slimmaeken) November 13, 2024
『亡き息子リョウスケの夢』の放送回は大きな話題を呼んだため、この投稿も大きな反響を呼んでいます。
2位:23年間会話のない夫婦
「23年間会話のない夫婦」は、奈良県在住のとある家庭からの依頼がきっかけとなった回です。
18歳の息子(依頼者)は、「物心ついたときから、両親が夫婦間で会話する姿を見たことがない」と訴えます。
父親(59歳)は子どもたちには普通に話しかけるものの、母親との会話は一言もなし、すべて母→父への一方通行。
探偵・竹山隆範(カンニング竹山)が家庭に入り込み、隠し撮り映像や関係者への聞き取りを通して、23年間という長き沈黙の原因を探ります。
父親に理由を問うと、かつて妻中心の生活になったことで「自分が置き去りにされた感」が芽生え、「拗(すね)」が始まり、引っ込みがつかなくなったという告白が飛び出します。
母親側も「会話したい」という思いを明かし、番組は“再会話”という形で、2人をかつてデートした場所で呼び寄せ、言葉を交わす場面を演出します。
子どもやスタジオ、観覧客も涙をこぼす中、23年ぶりの言葉のやりとりが生まれます。
23年間会話のない夫婦の見どころ!
この回の見どころは「沈黙の重さ」と「復活の瞬間」が対比的に描かれている点です。
長年言葉を交わさなかった夫婦の間に、どれだけの時間・空白があったかを背景映像・ナレーションで丁寧に示しながら、父親の“子どもが生まれてから感じた疎外”という心理を少しずつ紐解いていく構成が巧みです。
父の思いを掘り下げるインタビューと、母の訴え・子供たちの想いが重なり、視聴者に「言葉がない日常の重み」を実感させます。
最高潮は、母親が「奈良公園で待っている」という呼びかけに応じて2人が言葉を交わす場面。23年ぶりの“たった一言”に込められた思いの強さが胸に響き、スタジオも号泣。
「スタジオ中が感動」「視聴者が涙した」と報じられ、後年も“神回”として記憶され続けています。
3位:謎の爆発卵
「謎の爆発卵」は、1993年12月24日の放送回で、桂小枝探偵が担当した非常にインパクトの強い依頼です。
依頼者は大学生で、友人が電子レンジでゆで卵を加熱し、殻をむいてかじった瞬間に“爆発”したという衝撃体験を語ります。
「そんなことがあるのか?」という疑問と興味をもって、探偵ナイトスクープに「かじった瞬間に爆発する卵をもう一度作ってほしい」という依頼が持ち込まれました。
番組はまず電子レンジを借りて加熱実験を試み、レンジ故障や機器トラブルなどを経ながら、実験方法を工夫していきます。
様々な予備試験、条件の調整、装置の入れ替えなどを繰り返し、最終的には「かじった瞬間に爆発する卵(またはそれに近い現象)」が実証されるシーンに到ります。
放送当時、この回は深夜枠ながら視聴率30.5%、占拠率54.5%という驚異的な数字を記録。番組史上でも屈指の“伝説回”として語り継がれています。
謎の爆発卵の見どころ!
この回の最大の見どころは、「あり得ない現象」のリアルな実験プロセスと、探偵と依頼者の奮闘、それに加え視聴者の“信じられないけれどもしも”の期待を裏切らない緊張感です。
冒頭は軽い笑いと興味で始まるものの、徐々に検証の難しさ、失敗、トラブルが重なっていくことで、視聴者が“なぜ爆発するのか”“どうすれば再現できるのか”を共に考える構造になっています。
桂小枝探偵のリアクション、依頼者との掛け合い、実験機器の扱いなど、“生身の人間が挑む科学的ミステリー”という風合いが強いです。
特に強烈なのは、実際に“爆発音”が鳴った瞬間の衝撃と視覚インパクト。視聴者が思わず「ドン!」と驚く演出も含まれており、深夜枠ながら“見てはいけないものを見た”ような背徳感を伴う面白さがあります。
また再放送や傑作選でも定期的に取り上げられ、時代を越えて語り継がれている背景にも、当時の熱量とこの回の強い魅力がうかがえます。
4位:レイテ島からのハガキ
「レイテ島からのハガキ」は、2011年1月7日放送の依頼回で、麒麟・田村裕探偵が担当しています。
依頼者は60代の男性で、戦地で戦死した父が、母の妊娠中に自分を知っていたのかどうかを知りたく、父が戦地から送ったハガキの文字を解読してほしいというものでした。
ハガキは長年母親が読み続けたため文字がかすれ、消えかけており、依頼者の母が他界したのち、遺品から見つかったもの。
番組はまず拡大コピー・写真撮影・画像処理や専門学校・研究機関との協力を通じて、文字の浮かび上がりを試みます。
最終的には、奈良文化財研究所の協力を仰ぎ、赤外線撮影などを用いてかすれた文字を復元。
そこには「身重であるお前」「帰れば新婚のような日々を送ろう」などの文言が含まれる手紙が読み取られ、依頼者には“父が自分の存在を知っていた”という確証がもたらされます。
レイテ島からのハガキの見どころ!
この回の見どころは、「時間を越えた手紙の再生」と「親子をつなぐ想いの可視化」にあります。
軍の記録、時間経過、筆のかすれといったノイズだらけの“過去”を、現代の技術と人間の努力で蘇らせるプロセスが、視聴者に深い感動を与える構成になっています。
特に、奈良文化財研究所の赤外線撮影や古文書技術を応用して、かすれた鉛筆文字を浮かび上がらせる場面は圧巻で、まさに“ドキュメンタリー的推理”の趣を帯びます。
依頼者の、父との断片的な記憶と向き合う姿、探偵と技術者たちの真剣さと協調、文字が読み取れた瞬間の静かな感動、そして「父が自分を知っていた」という確信が訪れるクライマックス。
それらすべてが、見ている人の胸に刺さる回路を描いています。
さらに、この回は番組30周年企画で“神回ベスト6”にも選ばれており、制作側・放送側からも“番組の中核を象徴する名作”として評価されています。
5位:4歳児、岐阜へ
「4歳児、岐阜へ」は、宮崎県のある主婦からの依頼をもとに、たむらけんじ探偵が担当した回です。
依頼者の4歳の息子・シゲくんは、テレビで栗拾いの番組を見たことをきっかけに、「岐阜のおばあちゃんのところに栗を拾いに行こう」と言い出します。
家族が止める中、シゲくんは「妹に栗を食べさせたい」という強い思いを抱えていました。妹は心臓手術を控えており、兄として何かしたい気持ちが背景にあります。
番組は、シゲくんと探偵がルートを調べながら旅をする様子を追い、バスや電車、徒歩を織り交ぜて岐阜(恵那あたり)へ至る道のりを描きます。
途中、シゲくんが家を抜け出してバス停に向かっていたことが近所の人を驚かせたり、ルート説明をほぼ正確に語る場面もあり、子どもらしからぬ“旅の構想力”が注目されました。
最終的には祖母宅で栗拾いをし、妹に栗を渡す瞬間が描かれます。番組30周年記念のムック本やまとめでも「感動系名作」の一つとしてしばしば挙げられる回です。
4歳児、岐阜への見どころ!
この回の見どころは、「幼い子どもの内奥にある強い想い」と「旅を通じて親子や探偵との距離が変わる関係性」です。
まず、「妹に栗を食べさせたいから」という純粋で自己犠牲的な動機が、シゲくんの言葉を通じて視聴者に強く伝わります。
そして、たむら探偵とのやりとりの中で、シゲくんが感情を素直に表現できない場面や、探偵が彼に歩み寄ろうとする場面があります。
道中の風景、交通手段の切り替え、子供の疲労や不安、探偵の励ましなど、旅のドラマ性が丁寧に描かれており、視聴者は一緒にルートをたどりながら感情移入できます。
さらに、最終的に“栗拾い”というシンプルな目標が、兄妹・家族という普遍的なテーマと結びつき、じんわりとした幸福感につながるラストが胸を打ちます。
6位:5歳児が自転車で伊勢へ
「幼稚園児、自転車で伊勢へ(5歳児自転車旅)」は、2015年3月27日放送の回で、田村裕探偵が同行した挑戦型依頼です。
依頼の主は5歳の男の子・やすたかくん。「大阪・阿倍野から三重県南伊勢にある祖父母宅まで、自転車で行きたい」という160キロ以上の長距離を、小さな車輪と未熟な体力で挑みたいという強い意志を持って依頼します。
過去に最大30km走った経験はあったものの、その5倍以上の距離を走るのは前例の少ないチャレンジ。
番組は旅程を2日間構成し、坂道・山道・疲労・膝痛・補助対応などを丁寧に描きながら、田村探偵が励まし・補助を交えつつ、やすたかくんとともに走破を目指します。
苦しい山越えや体力の限界が現れる中、やすたかくんは弱音を吐きつつも前進を続け、2日目の夜に無事祖父母宅へ到着という感動の結末を迎えます。
5歳児が自転車で伊勢への見どころ!
この回の魅力は、幼児という“最も無力な存在”が見せた「驚異の挑戦」と、それを支える大人たちとの信頼・絆の描写にあります。
最初は元気いっぱいだったやすたかくんが、坂で苦しむ場面、膝が痛む場面、弱音をもらす姿を見せるにつれて、視聴者は彼の人間らしさと向き合います。
そこに田村探偵や応援スタッフが寄り添い、「頑張れ」「大丈夫」という言葉をかけ続ける場面の真摯さが胸に刺さります。
また、番組構成として2本立て方式を採用し、前半・後半にわたって旅をじっくり見せる構成も緊張感を持続させる効果があります。
ネット上でも「泣ける神回」「2本またぎ仕様はレア」「子どもの根性に感動した」といった言及が多く、見た人が「涙が止まらない」「人生を見つめ直す回だった」と感想を語っています。
7位:4年間 会話がない父と娘
この回は、和歌山県在住の親子間の深い溝をテーマにした依頼で、父・娘が4年間一切言葉を交わしていないという事実から始まります。
父はかつて娘との言い争いがあって以来、娘に話しかけることができず、娘もまた父に対して同様の拒絶を抱えていました。
依頼者(娘側)は「父と一言でもいいから話したい」と願い、探偵・永見大吾(または担当探偵)が間に入ります。番組側はまず両者の心情を丁寧に取材し、父の苦悩・娘の感情を掬い上げつつ、再会の場を設けるという構成をとります。
最終的には、父が娘に会いに来て一言を発するシーンが設けられ、家族という関係を再構築するきっかけを描きます。記事でも「笑えてちょっぴりホロリ」「親子の仲直り回」として紹介されています。
4年間 会話がない父と娘の見どころ!
この回の見どころは、「沈黙の重み」と「再びつながる瞬間」の対比が丁寧に演出されている点です。
長期間の“会話ゼロ”状態がどれほど心を閉ざさせるかを、両者の言葉少なな描写でじわじわ伝える構成力があります。
父・娘双方のインタビューを通じて、言えなかった言葉、抱えてきた思いが明らかになる過程が胸に刺さります。最も胸を打つのは、探偵たちが設けた対面シーンで、静かな空気の中で父が小さく声を発する瞬間。
その「たった一言」に込められた思いの厚みが、視聴者に強い感動をもたらします。
笑いや演出過剰さを抑えて、真っ直ぐに人の心を描こうとする姿勢も、この回が“神回”と呼ばれる所以です。
視聴者からも「涙が止まらなかった」「家族の距離を考えさせられた」といった反響が多数見られます。
8位:母の思い出のラーメン
この回は、「母親に、とっておきの思い出のラーメンをもう一度食べさせたい」という強い願いから始まります。
依頼者は、10歳の頃、両親の離婚後に母と共に暮らしながら、大阪の「画竜軒」というラーメン屋に月に何度か母を連れて行った記憶を大切にしていました。
しかし、その店は閉店しており、その味を再現する方法もわからないまま年月が経過。さらに、母親には癌が見つかり、余命宣告を受けているという切迫した事情も重なります。
依頼者と真栄田賢探偵は、店主が北海道・旭川に転居し陶芸をやっているという情報を得て、そこを訪ねます。調査と交渉の末、彼らはラーメンを再現する約束を取り付け、大阪で厨房を用意して母親に出すシーンを演出。
依頼者・母・探偵・元店主らの思いを重ねながら、味の再会と感情の再会を描く物語です。
母の思い出のラーメンの見どころ!
この回の最大の見どころは、「思い出の味」という象徴性の強さと、それを再生するための道のりのリアルな葛藤、そして関係者の人間味ある対応です。
閉店から何十年も経った店の記憶をたどる手がかり探し、転居後の店主との再会交渉、ラーメン作りの技術的苦労、適切な厨房探しなど、物語には“味を再生する困難”が積み重なります。
依頼者と探偵が情報を集め、店主に事情を説明し、彼の日常との折り合いをつけながら再現に取り組む過程はドキュメンタリー性を帯びています。
ラストでは母親がそのラーメンを口にし、その表情が依頼者と視聴者の感情を重ね合わせるクライマックスとなる構成。番組の構成力・編集・演出の質も高く、視聴者の涙を誘う回として広く共感を得ました。
「神回」として多数のファンサイト・まとめで紹介され、報道でも「反響」「感動回」として取り上げられています。
9位:ニャーと鳴くカエル
「ニャーと鳴くカエル」は、2016年9月2日放送の回で、依頼者の女性(岡山県・26歳)が、「友人が子どものころウシガエルを猫じゃらしでくすぐったら“ニャー”と鳴いた」という話を真偽を確かめてほしい、という内容の依頼を番組に持ち込みました。
探偵としてカンニング竹山が派遣され、蛙・川魚の販売業者のもとへ赴きます。業者側には100匹以上のウシガエルを飼育しており、それらを一匹ずつ取り出して、猫じゃらしでくすぐる・掴む・刺激を与えるなどの手法で「ニャー」と鳴く個体がいるかどうかを確かめるという地道な検証が行われます。
最終的に、100匹以上のうちの103回目の試行で、「ニャー」と鳴くような声を出した個体が確認され、依頼者を含む関係者を驚かせる結末となりました。
“何度見ても笑えるシュール回”として語り継がれています。
ニャーと鳴くカエルの見どころ!
この回の面白さは、そのシュールさと真面目さのバランス、そして視覚的・音響的インパクトにあります。
ウシガエルをひたすらくすぐり・掴むという反復作業自体がかなり過激で、見る者に「何をしてるんだ…?」という笑いが自然とこみあげてきます。
特に、100匹近く試してようやく“ニャーっぽい声”を確認できた瞬間の演出、探偵と依頼者のリアクションのズレ、カエルの表情・動きの無表情さなどが、笑いと驚きと愛嬌を同時に生み出しています。
依頼者の「本当かもしれないけど信じられない」という依頼文のトーンがそのまま映像に反映されていて、視聴者も“共に探す”気持ちになります。
10位:6歳児のお寺修行
「6歳児のお寺修行」は、朝日放送のアーカイブによれば、兵庫県尼崎市の29歳女性からの依頼で、6歳の息子・優人(ゆうじん)くんが「アニメ『一休さん』を見て、お寺で修行したい」と言い出したという内容です。
探偵たちと共に、実際に寺に赴き、修行の場を用意してもらい、写経や托鉢、掃除といった寺の作務を体験する工程を追います。
優人くんは「将来お坊さんになる」と真剣に考えており、「親元を離れて修行したい」「修行中は親元と会わないかもしれない」といった決意を話す場面もあります。
6歳児のお寺修行の見どころ!
この回の魅力は、「幼児の純真な願い」と「大人の優しさ・配慮」が交差する構図です。
たった6歳という年齢で、“修行”“寺”“出家”といった重みあるテーマを抱える子どもと、それを受け止めようとする大人たちの姿が、この番組ならではの優しさで描かれます。
優人くんの「親元と離れるかもしれない」という言葉には、大人でさえ胸が詰まるリアルさがあります。
修行体験のシーンでは、集中・苦労・迷い・葛藤が丁寧に映され、子どもながらに必死に耐えようとする姿に視聴者は共感を覚えます。
さらに、探偵や寺の僧侶の心遣いや見守る姿勢が、視聴者に安心感を与え、感動を深める効果があります。
複数の“感動回まとめ”でもこの回が挙がっており、「号泣した」「純粋で切ない」「子供の志の強さに胸を打たれる」といった感想がよく寄せられています。
11位:人形を抱っこして歩き続けるおじさん
2024年6月6日放送の『探偵!ナイトスクープ』で話題を呼んだエピソード。「街で“人形を抱っこして歩き続けるおじさん”がいる」という複数の視聴者からの通報をもとに、真栄田賢探偵が調査に向かいました。
大阪市内の商店街で彼を発見すると、まるで本物の赤ちゃんのように人形を大切に抱え、休むことなく歩き続けている姿が確認されます。
人形の名は「さくら」。取材を進める中で、おじさんは「育ての親から勘当され、生みの親のもとに戻された」「ずっと家族がほしかった」と複雑な生い立ちを語り出します。
孤独と喪失を抱え、偶然骨董店で見つけた人形が“心の空洞を埋めてくれた”と話す姿は、ただ奇異ではなく、深い人間ドラマそのものでした。
真栄田探偵が彼を優しく抱きしめると、おじさんは涙を流しながら「ありがとう」と何度も繰り返し、スタジオの出演者や視聴者の涙を誘いました。
人形を抱っこして歩き続けるおじさんの見どころ!
【涙】『探偵!ナイトスクープ』、人形を抱いて歩く男性を直撃 「家族がほしかった」https://t.co/shX3uZKmWk
男性は「育ての親から勘当された」という。人形は骨董用品店で出会い「ずっと家族がほしかった」と明かした。真栄田賢探偵は男性を抱きしめると、男性は「ありがとう」と涙を流した。 pic.twitter.com/Zayx2Xme6F
— ライブドアニュース (@livedoornews) June 11, 2025
この回の見どころは、“奇行”の裏に潜む人間の孤独と救いの物語が静かに浮かび上がる点です。
初めは少し不気味に見えた「人形を抱くおじさん」が、実は愛情を求めて生きてきた一人の人間であることが明かされ、観る者の認識が180度変わる構成になっています。
真栄田探偵が先入観を排し、丁寧に話を聞く姿勢も感動的。彼の“人としてのまなざし”が、おじさんの心の壁をゆっくりと溶かしていく過程が非常に美しく描かれています。
ラストでおじさんが涙ながらに感謝を伝えるシーンは、「孤独な人に寄り添うことの尊さ」を象徴する名場面。
SNSでも「ただの変人と思って見始めたのに、泣いてしまった」「真栄田探偵の優しさが沁みる」といった感想が相次ぎ、“令和のナイトスクープ神回”と評されました。
番組の本質である「笑いと人間愛の共存」を体現した、記憶に残る感動回です。
12位:宿酔(和田教授の「宿酔」セッション回)
この回は、2014年3月7日放送の回で、依頼者は大学院生。
彼は、大阪大学の数学教授である和田昌昭氏が、中原中也の詩「宿酔」に曲をつけて演奏していることを知り、どうしてもその教授とセッション(共演演奏)したいという思いを持っていました。
番組は探偵(田村裕)がこの依頼を受け、教授との接触を試み、吹奏楽部や楽団などの協力を得ながら、実際にセッションを実現させるまでを追います。
番組放映後、この「宿酔」音源・演奏シーンが注目を浴び、YouTubeでの再生回数が飛躍的に伸びています。
宿酔(和田教授の「宿酔」セッション回)の見どころ!
この回の魅力は、学問と芸術が融合する異色かつ心的刺激強いコラボ企画、そして“共鳴・憧れ”という感情の可視化にあります。
教授が詩に音を当てた独創的な楽曲「宿酔」は、最初聴いた人には不可思議であっても、繰り返し聴くことでその世界観に引き込まれるという評価が多く、放送後には「3回聴けば覚醒する」という賛否入り混じるキャッチコピーも出てきたほどです。
探偵・田村の「意味わからん」「腹立つわ」といったリアクションと、依頼者の“どうしてもこの曲を教授と重ねたい”という真摯さとの落差が視聴者の共感を引き出します。
最終的に楽団の協力を得て大人数で演奏をするシーンは感動的で、教授自身が演奏し歌う姿は神々しさすら帯び、視聴者から「クセになる」「頭から離れない」といった強い反響を呼びました。
こうした“音楽×思い入れ×探偵番組”という異色ジャンル融合が、この回を神回扱いするファンを多数生み出した理由でしょう。
13位:巨大シジミ発見!?
「巨大シジミ発見!?」は、1995年4月21日放送の回で、ジミー大西探偵が担当した依頼です。
依頼者は、服部緑地の池に「普通の何十倍もある巨大なシジミ貝がいるらしい」という噂を聞きつけ、それを確かめたいというもの。
番組は現地調査を行い、池での採取・観察・計測などを通じて、実際に通常のシジミより格段に大きな貝を発見できるかどうかを検証します。
放送内容が「傑作4本」枠で追悼放送にリストアップされるなど、長年にわたり番組史を代表する1本として扱われています。
巨大シジミ発見!?の見どころ!
この回の最大の魅力は、「日常の中に潜む異常性を発見する視点」と「ユーモアと好奇心が同居した探査過程」にあります。
視聴者は「そんな大きなシジミなんているの?」という驚きと共に、調査手順の細かさや探偵チームのリアクションに引き込まれます。
池での採取、貝殻の計測、目視および比較対象との比較、専門家や関係者との聞き取りなど、演出を過度に盛ることなく“調べて確かめる”過程を丁寧に見せるのがこの回の特徴です。
また、大西探偵のキャラクター性(語り口・取材者とのやり取り)や番組スタッフの慎重な演出も、視聴者を飽きさせず好奇心を保たせる要因。
さらに、この回は番組追悼放送や総集編でも複数回再放送され、番組側自身が「傑作」と認め続けている回という点も、神回扱いされる理由です。
巨大なものを見つけたい、噂を確かめたい、というシンプルな願いと、そこに向けて真面目に取材する姿勢。そのギャップと探査の“発見体験”が、幅広い層の視聴者に印象を残す回です。
14位:マネキンと結婚したい!
この回は、1997年1月に放送されたエピソードで、依頼者は26歳の女性イラストレーター。
5年前に酒造会社の蔵に置いてあったマネキンに運命的な“出会い”を感じ、そのマネキンに「フォーマルハウト」という名前をつけ、結婚式を挙げたいという強い願いを番組に託します。
探偵は間寛平が担当。彼女とともにマネキンが返却されたレンタル会社・倉庫などを調査して回り、何千体ものマネキンが置かれた倉庫の中から、依頼者が“自分のマネキン”だと主張する個体を見つけ出します。
足裏に「大石酒造」と記された銘板が確認され、依頼者を驚かせます。その後、チャペルで小さな挙式を敢行。
依頼者は「同棲はできない」としてマネキンと別居扱いでの関係を選ぶなど、一風変わった結末を迎えます。半年後には離婚したという情報もファン界隈で語られています。
マネキンと結婚したい!の見どころ!
この回の魅力は、“人とモノの境界線”を揺さぶるテーマ性と、番組らしい奇妙さ・笑い・切なさのミックスにあります。
依頼者が本気でマネキンを「愛する存在」として扱う姿は、視聴者にとって最初は異様に映るでしょう。しかし、探偵たちが彼女の想いに誠実に向き合い、マネキン探しや挙式まで実現する過程から、人の孤独・愛の形とは何かを問いかける味わい深さが生まれます。
調査中の倉庫での場面は圧倒的な視覚インパクトがあり、数千体というマネキンの山に包まれる中で探す様子は異世界的。挙式シーンでは、誓い・祝福というフォーマルな形式をマネキンに捧げることで、通常の人間関係とは異なる“愛の儀礼”の重さを観客に感じさせます。
結末の“別居扱い・離婚”といったリアルな決断も、この話を単なる“ネタ回”に留めさせず、人間ドラマへと昇華させています。長年ファンの間で伝説視され、DVD傑作選にも収録されていることからも、番組側がこの回に対して持つ評価の高さがうかがえます。
15位:ゾンビを待つ3姉弟(3姉妹/3姉弟版)
この回は、2008年3月7日放送のエピソードで、3姉弟(または姉妹)が“将来ゾンビの襲撃に備えて準備したい”という依頼から始まります。
彼らは、もしゾンビが現れたら自分たちで撃退できるように訓練したい、道具をそろえたい、シミュレーションしたいという思いを持っており、探偵・たむらけんじも同行して「対ゾンビ作戦」を設計します。
番組側はまず子どもたちと相談し、防御ルート・武器(おもちゃガン・棒など)・戦略を一緒に考え、演習を行います。
VTRでは、子どもたちがパンチ・キック・不意打ちを織り交ぜた“戦闘動作”を披露し、布団の中に隠れた“ゾンビ”を撃退する練習も映されます。
田村探偵が「思っていたよりフォーメーションがしっかりしていた」と語るシーンも。視聴者からは「シュールだけど真面目」「子どもの想像力がすごい」といった感想が多く、番組DVDの傑作選にも収録されています。
ゾンビを待つ3姉弟(3姉妹/3姉弟版)の見どころ!
この回の見どころは、「子どもの想像力をそのまま企画に昇華する構造」と「遊びと本気のあわい」が絶妙に混ざる点です。
子どもたちの“ゾンビ襲来想定”を単なるお遊びで済ませず、番組側が演習やシナリオ構築まで丁寧に寄り添うことで、視聴者は子ども目線と“大人視点”との距離を行き来しながら楽しめます。
練習シーンでの真剣さ、隠れ方・打撃シーン・顔を出す瞬間の恐怖演出など、演出のバランスも秀逸。笑いの要素も含みながら、子どもたちの意欲や戦略性を尊重する演出が「ただのおふざけ回」にならない説得力を与えています。
特に、田村探偵が感心する発言や展開もあり、「子ども扱いしない演出」が視聴者の心に残ります。
ネット上でも「この回は何度も見返してしまう」「子どもの発想がすごすぎる」といった声が根強く、不思議な魅力を放ち続ける神回の一つです。


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